闇に笑う。

いったい どれだけの年月が経ったのだろう



古びた紋様をみて怯えた子供は
疾うの昔に旅立った


何億もの雲が 陽の光をさえぎり
何百もの蝶が 羽を休めた




いったい どれだけの人が 泣いたのだろう

時代ごとに悲劇があった 
たんまり儲ける人もいたが
愛のある人より 幸せだったとは言えない




いったい誰が 生きていたというのだろう

みな 闇の中に沈むというのに













饕餮文』 Tao-tie