いったい どれだけの年月が経ったのだろう 古びた紋様をみて怯えた子供は 疾うの昔に旅立った 何億もの雲が 陽の光をさえぎり 何百もの蝶が 羽を休めた いったい どれだけの人が 泣いたのだろう時代ごとに悲劇があった たんまり儲ける人もいたが 愛のある人…
それは古い時代の楽器の音 不協和音すれすれの淵をなぞって 心のおもてに、波紋をたてる それはきっと 風の音 暗い森を抜けてきた時に枝葉がたてた 遠い昔に聞いたきりの 忘れかけていた 孤独な音 『風神』(デコ・ジャケット展出品作) .
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