2011-01-01から1年間の記事一覧

サイレンス

ほんとうに知らなければいけないこと ほんとうに自分にとって大事なこと それらを見分ける力は 沈黙の中から生まれる 全てを知ろうとしなくてもいい 今は静かに 自分を見つめよう まほろば 布と糸の薫り―細川文代作品集作者: 細川文代出版社/メーカー: マリ…

ストレリチア

少しでも 明るい気持ちで そんなに無理はしなくていいから 出来るだけ前抜きに 強い陽光に照らされても 激しい驟雨に打たれても なお 強く咲く花のように

ブナの宇宙

ひとり佇んで 森を感じる 木々はその体内に 小宇宙を内包している それはまさに 自然の曼荼羅のようだ BUNA-water-wind-light-snow BUNA-mandara

陸の海

森の木々には、豊かな水が蓄えられている 葉にも 幹にも 根にも もちろん土にも 陸地にあって それは豊かに水をたたえる海に等しい そこは 生命の生まれた場所かもしれない 今はただ静かに 存在している場所だ 素材:木綿布・カヤ布・麻糸 等 BUNA-water/lig…

連 Ⅰ・Ⅱ

素朴なかたち 出しゃばらない美しさ 花言葉は 「偽り」 欠かせないスパイス 命のかたまり 花言葉は 「勇気と力」 [素材:古更紗・アバカ・韓国麻 等] ren Ⅰ・Ⅱ

不思議な光景

夢の中で 行ったことも無く 意識もしていなかった場所に 何度も迷いこむことがある あれは どこなんだろう あの場所に 何かがあるんだろうか 行ってみたい FOREST

Tao-tie Ⅲ

遠い昔のアーティストは考えた 「神」と「自然」と「人」が歓ぶデザインを描こう と それに比べて 今のわたし達は あまりに人間本位になってるかもしれない Tao-tieⅢ

あなたの太陽

人はみな、心の中に太陽を持っている それは とても明るくて とても強く とても 優しい陽だ 陽は時に かげってしまうこともある 暗く厚い雲に覆われ 見えなくなってしまうことも だが 見えないだけだ 太陽は そこに在り続けている あなたの肌の その温かさ …

心の奥底

目を瞑ると見えてくる像がある たぶん見てはいけない でも 見ずにはいられないじっと焦点を合わせてゆく それは心の淵に立ち その奥底を覗きこむ行為 タブーに触れる畏れとともに 心騒ぐ Bottom of mind

薫風

魚になりたいと思う人は 母の胎内の記憶が残っている人 温かな羊水にたゆたう あの心地よい感覚 鳥になりたいと思う人は そこから出てきた時の記憶が残っている人 自由な世界へ飛び出した あの瞬間の開放感 人でありたいと思う人は そんな記憶のいちいちを …

約束

風薫る季節の筈が ちょっとした地球の身じろぎで 悲嘆のどん底につき落とされた沢山の人々 かける言葉もなく ただオロオロと 役にも立たない手を差し伸べたり 共に涙することしか出来ない我に 何かを語ることが許されるとしたら やっぱり 作品に深く 心を宿…

ステンドクロス

ただひたすら白い紙に向かって 未知の形を描きだそうとしていた 幼い頃 目の前に現われた 思いもかけない形に驚き 時に失望し 時に興奮していた あれには確かに何か意味があった とんでもなく大事な発見の連続だった でもそれは 心の何処かに埋没して 時折り…

お見舞い

過日の地震によって、被災された方々へ 心よりのお見舞い申し上げます。 一刻も早い街の復興、そして皆様の 傷ついた心が 少しでも癒えますように… 「お見舞い」

ジャマするネコ。

「アタシのことを見てよーぅ♪」 Jealous cat

見ている

「月は黒々とした松林の上で大きく銀色に輝き 廃墟の古い石段をあやしく光らせていました。 モモとジンは静かに並んで 長い間じっと月を見つめました。 こうして月を見ている限り、二人は永遠に死ぬことはないと つよく感じていたのです」 ミヒャエル・エン…

春待つ森

「 白い月が森を照らし 枝々からその葉を伝って 囁きがもれる 広々としたやすらぎが やさしく降りてくるようだ 月の光が虹色に染める 空の果てから 」 Paul Marie Verlaine Forest of winter

香りの地図

場所でなく、音階でなく、レシピでもないあの仄かなものの姿を捉えた地図 それをなぞる時の心模様は 今は無き懐かしい路を辿るに似て map of perfume

ひなた

小さな町の小さなアトリエに 今日も 暖かな陽が射している 春は 近い Bright atelier

Tao-tie Ⅱ

饕餮(とうてつ)は、もとは中国大陸南部に住んでいた稲作農耕民族の奉じた神である。 この民族の漢民族による征服と同化の過程で、 饕餮は黄帝に反逆した邪神というかたちで、漢民族の神話の中に組み込まれた。 Tao-tie Ⅱ

Tao-tie

饕餮(とうてつ、Tao-tie、拼音:tāotiè):中国神話の怪物。 体は牛か羊で「曲がった角」「虎の牙」「人の爪」「人の顔」等を持つ。 饕餮の「饕」は財産を貪る、「餮」は食物を貪るの意である。転じて「魔を喰らう」という、魔除けの意味を持つ。 Tao-tie

うみの記憶

「つきよのうみに いちまいの てがみをながして やりました つきのひかりに てらされて てがみはあおく なるでしょう ひとがさかなと よぶものは みんなだれかの てがみです 」 寺山修司 Memory of sea

雪の華

「 それは イングランドの大地に蒔かれ 雪のように白い星形の花をつけ 春の大気に芳しい香りを振りまいた 百合の情人 琥珀の蜂も 住み慣れた花杯を捨ててしまった それは地上のものではなく 天上の理想郷から盗まれた花のようだった 」 オスカー・ワイルド S…

ちから

何と表現すればいいのだろう 布の持つ素朴な「ちから」 つつみこんだり やわらげたり あたためたり それは人を癒す とても強い「ちから」 Power to heal

LINE

子供は自分の線を持っている 描き方を教えられる前に引いた その線のなんとのびやかなこと 生命力に満ち溢れていること 自分の線を引こう 人が引けない線を引けたら 子供のように笑おう line

しばられない

想像力がなくなったら この世界はなんて 味気ないものになってしまうだろう 何でも自由に考えられることが わたしたちの 生きるちから Creativity

秘める

あなたは慎ましく口をつぐんでいる たとえどんなに責められようと 誤解されようと すべてを胸に秘めたまま 黙って微笑む それがあなたの勇気 Courage of silence

ニードル・ワーク

小さな街の小さなアトリエで、それらは産み出される 女性たちの指先が 布目を拾い 針を通してゆく 一針一針、なんて言うと 時代遅れかもしれない それでも その過程を続けるしかない 近道は無いのだ そうやって産み落とされたニードルワークは まさに「女性…

記憶

昨日会った人の顔が 定かでないのに 子供の頃の、あの暮れかかった帰り道の寂寥は忘れられない

子供だったね

子供が口ずさむ出鱈目なメロディ子供が書きなぐる奔放な落書きそれらはしかし どんな達人も真似ることが出来ない街角の公園で奏でられるアリア だが それを永遠に失ってしまったという喪失感がわたしたちを 少し寂しくさせる

記憶

記憶を辿ろうと試みるとき忽然と現れる自分だけの地図 それは行儀の悪いフローチャートの様だったり建て増した違法建築物の見取り図の様だったりアリスが白ウサギを追いかけた道筋の様だったりする 辿れるのは じぶんだけ