結晶


 


  たどり着いた丘の端に立ち

 
         せいいっぱい 感覚をとぎすましてみる 





  世界は 小さな小さな結晶の集まりのようでもあり

                 端まで見えない 不穏な黒雲のようでもある




 

 
  
   



  くたびれたブーツに朝の露がしみこんでくる

  
      陽が出たら ようく乾かそう 中まで からからに





      そうしてまた この世界を歩くんだ








  結晶のひとつになって